スターバックスが日本の各地に開店しはじめたころ。
こんなおっしゃれなお店、なんかはいりづらいなー、なんてことをおもったものでした。
いまじゃ「Mac Book Air をスタバでひらいて、ドヤ顔でノマドワーキング」なんてネタにされたりしますが、ひと昔前の「スタバというおしゃれなお店が日本にやってきた」のなごりでしょうか。
もはや生活の一部になっていますね。ショッピングモールだったりオフィス街だったりエキナカだったり。
そんななかで、スターバックスさんも町並み・生活になじむお店づくりに尽力されているようです。
都会と古都の間にあるスタバ
さて、おもいつきでスタートした、スターバックス・コンセプトストアめぐりの旅。
2店めは、京都烏丸六角店。
京都は烏丸通りに面した、ビル街にあるお店です。
お店ごしのタイムトリップ
京都はごぞんじのとおり、お寺や神社など、数多くの歴史的・文化的に価値のある建物がのこる街です。
街の景観を守るために、さまざまな景観に関する条例が敷かれています。
このお店も、「六角堂の景観を損なわない」という基準を満たすように建てられたそうな。
そのため、お店の正面はガラス張り。反対側もガラス張り。
外の道路ごしでも、六角堂が見えるようになっています。
まるで鏡のむこうがわに昔の街が姿をあらわしたかのよう。
じゃあ逆はということで、六角堂からのぞむと、コーヒーを楽しむお客さんごしに、烏丸通りの往来が目に入ります。
ガラスにうつりこんだ六角堂をみていると、ますますふしぎの世界にまよいこんだような、ちょっとへんなきもちになります。
テラス席じゃないけれど
ガラス張りのため、外からの光が差し込み、ここちよい開放感のあふれる店内。
店内なのに、外でコーヒーをのんでいるような気分になります。
天井が高いので、目に入ってくるビルの照明もやわらか。
そっけなさが心地いい
この烏丸六角店、スタバのウェブサイトによると、和と洋の融合がコンセプトだそうです。
といえど、さいしょに書いた景観条例があるためか、できる限りシンプルなもの、いやみのないものが選ばれているようですね。
和紙かな?のスタンドライト。
壁にかけられている額も、シンプルで街の空気を崩さないよう心配りされているようです。
いや気のないインテリアってすてきですやん。
制約下だからこそ
条例の下でさまざまな制約があり、「どうすれば条件を満たした店舗になるか」を試行錯誤した結果うまれた、すがすがしさのあるお店でした。
街あるきにつかれたら、六角堂をながめながらカフェラテでもすすってみてはいかがでしょうか。