高遠を去る
バス高遠駅の前にある本の家を眺めたり、高台から何気ない町の景色を眺めたり。
この何気なさと穏やかさがとても愛おしく、ただただ心地いい時間でした。
そしてバスが到着、まばらな乗客を乗せて走り出します。
バスにゆられ数十分、今朝までいた伊那市駅まであっという間に戻ってきました。
伊那市駅でブレイク
電車はしばらく来ない。
そういえば、今朝くるとき途中に蔵のカフェがあったのを思い出した。
駅から徒歩数分の所にあるそのお店に、お邪魔することにしました。
お店の名前は、珈琲 吾路(ごろ)。
……。
町の珈琲屋さん、ですねぇ。
そして帰路
しばし休憩をとったあと、再び伊那市駅の待合室へ。
駅舎でぼんやりしてたら、うしろの中学生?くらいの女の子が「これでいろんな人とすれ違うんだよー」とか友達に説明。
どうやら3DSを持っているようです。
「あっ大阪の人とすれ違ってる」
ごめんそれ目の前にいるお兄さんや。
なんてことをアルクマ眺めながら考えてました。
さて、本の町に行ったからには釣果を披露。
- 寺山修司「書を捨てよ、町へ出よう」
- フィリップ・K・ディック「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」
- 慶應義塾大学佐藤雅彦研究室「日本のスイッチ」
- 岩合光昭「海ちゃん」
- 萩原朔太郎「猫町」
- 万城目学「鴨川ホルモー」
- 夢野久作「ドグラ・マグラ」上下
- 大塚英志「僕は天使の羽根を踏まない」
- 大塚英志「ロリータ℃の素敵な冒険」
これを長野から大阪まで持って帰るっつーんだから相当な阿呆です。
しかも、この記事書いてるの年末ですが、まだ1冊も手つけてない。
阿呆です。読書バカにすらなれない。本バカ。
大阪でも買えるし、ねぇ……。
本の町への旅を終えて
全体的に荒い感じになってしまいましたが、今回の旅の報告はこれでおしまいです。
あらためて思う高遠という町の良さってのは素朴さではないでしょうか。
都会で暮らすぼくにとって、きれいで静かな町並みというそれ自体が魅力。
もちろんそれだけでも休暇の旅先に値します。
そこに「本の町をつくろう」という要素でほんの少し色づけされた今回。
風景の見方も変わり、町への接し方も「今ぼくは本の町にいるんだ」という心持ちになってきます。
今年は9月・10月開催だった「高遠 本の町」ですが、来年以降も、願わくば通年で「本の町」として親しまれる場所になって、読書したくなったから訪れる町になってくれたら、と思いました。